入門編その3 精油の効果

精油の作用

精油は、心と身体にさまざまな作用をもたらします。
ここでは、アロマテラピーにおいてよく活用される、基本的な精油の作用の一部をご紹介します。

鎮静作用 例:イランイラン、カモミール・ローマン
神経系の働きを鎮め、心と身体の働きをリラックスさせる作用です。

消化促進・食欲増進作用 例:ジンジャー、オレンジスウィート
胃腸の消化活動を活発にし、食欲を増進する作用です。また、胃の働きをよくすることを、健胃作用といいます。

ホルモン調節作用 例:ゼラニウム、金木犀
ホルモンの分泌を調節する作用です。

免疫賦活めんえきふかつ作用 例:ティートリー、パイン
免疫の働きを強め、活性化する作用です。

細菌やウイルス、虫などに対する作用 例:ユーカリ、サンダルウッド
抗菌・抗真菌作用
細菌や真菌(カビ、酵母など)の増殖を抑える作用です。

抗ウイルス作用 例:イモーテル、エレミ
ウイルスの増殖を抑える作用です。

虫よけ作用 例:シトロネラ、レモングラス
虫を寄せつけない作用です。

「植物はそもそも何故精油を生体内に生産するのでしょうか」という疑問を抱えている方が多いでしょうか。

動物と同じように、生物である植物は生存競争を勝ち抜いていくための非常に重要な道具として、エッセンシャルオイル(精油)を体内に生産し、その香り成分の持つ作用を様々な形で利用しているようです。ただ、動物と違って、動くことがでないため、動物のように天敵に襲われたときに、走って逃げたり、反撃して敵を倒したり、声で威嚇することができません。また、水浴びなどで身体を清潔に保って、やっかいな細菌の増殖を抑えることも難しいです。従って、エッセンシャルオイル(精油)は植物であるからこそ体内に生成されるようになっているのです。

1. 鳥や昆虫を引き寄せて、繁殖に役立つ(誘引効果)

花や果実に含まれているエッセンシャルオイル(精油)の魅力的な香りは、動物を引き寄せる効果がありますが、引き寄せられた昆虫や鳥などが受粉の手伝いしたり、種子を遠くまで運んで行ったりするのです。

2. 害虫、害獣を寄せ付けないようにする(忌避効果)

誘引効果と逆に、害虫や鳥が嫌がる香りのものがあります。その特有な香りを放って食べられることを防いでいるのです。例えば、レモングラスやシトロネラなど、一部のエッセンシャルオイル(精油)が虫除けに利用できるのは、この効果を持つためです。

3. 有害な菌やカビなどから身を守る

エッセンシャルオイル(精油)の中には菌やウイルス、カビなどを殺したり、増殖を抑えたりする働きをもつものが数多くありますが、これは植物自身が有害な菌やカビに侵されるのを防いでいると考えられています。例えば、ティーツリーは殺菌効果がありますので、有害な菌などから身を守っているのです。

4. 生存競争の相手を妨害する

マツ林に入ったことがある方が、その下にはほとんど他の植物が生えていなく、綺麗に見えることが多いこと記憶に残っているでしょう。それは、生存競争の相手である他の植物の生育を阻害する働きのある成分が松に含まれているからです。自分の成長環境を有利に整えるために、その成分は地面に落ち、他の植物の成長を妨げていると考えられています

5. ホルモンのような働き

人間のホルモンのように、植物の体内で生理活性物質として働いているエッセンシャルオイル(精油)もあると考えられています。例えば、インドネシアでは、新婚初夜のカップルのベッドにイランイランを置いていることはそのロマンスのホルモンを引き出すためです。

6. 暑さから身を守る

エッセンシャルオイル(精油)を蒸発させることで、冷却効果を得て、暑さから身を守る働きもあるようです。ペパーミントやスペアミントなど、使ってみればその清涼感があったのは暑さから身を守る働きをしているからです。